HTML初心者必見!pタグにdivを入れてはいけない理由

HTMLを学び始めると、最初はとにかくタグを書いて見た目ができれば「できた!」と感じやすいものです。

ですが見た目が整っていても、文法的に間違っているケースが意外と多いのをご存じでしょうか。

特に初心者がやりがちなのが「pタグの中にdivを入れる」といった誤った入れ子構造です。
これを放置するとブラウザによって表示が崩れたり、後々の修正で苦労する原因になります。

この記事では、後から修正で苦労する理由と正しい書き方、効率的な確認方法までを分かりやすく解説していきます。

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pタグにdivを入れてはいけないのはなぜ?

HTMLの文法ルールを守る重要性

HTMLには「ブロック要素の中に入れて良いもの・悪いもの」というルールがあります。

pタグは段落を表すインライン要素のまとまりを囲むためのタグであり、その中にdivのようなブロック要素を入れるのは文法違反。

文法違反は見た目では気づきにくいですが、内部的にはブラウザが勝手に修正して解釈するため、環境ごとに表示がずれる原因となります。

表示崩れや修正コストが増えるリスク

最初は正しく見えていても、後でCSSを追加すると急に崩れることがあります。

というのもブラウザごとに「エラーをどう修正するか」の解釈が違うため。

結果としてChromeでは問題なくてもSafariでは崩れる、といった状況に直面するわけです。
根本的に文法ルールを守ることが、一番のトラブル回避策になります。

初心者がよくやる入れ子構造の間違い

代表的な間違いについて確認してみましょう。

  • pタグの中にdivを入れる
  • ulタグの直下にli以外を置く
  • aタグの中にブロック要素を入れる(古い文法ではNG)

もしulタグの直下にdivを置きたいなら、置きたいdivをliタグで囲いましょう。

pタグとdivの誤用パターン

pタグは「文章のまとまり」、divは「レイアウトや区切り」と役割が違います。
見た目が似ていても意味が違うので、使い分けを意識することが大切です。

pタグの中にdivを入れてしまうケース

初心者がよくやるのは、段落(pタグ)の中に区切り要素(divタグ)を入れてしまうことです。

❌ 間違った例

<p>
  これは文章です。
  <div>ここに別の要素</div>
</p>

ブラウザはこのようなコードを自動修正し、想定と違う表示になることがあります。

✅ 正しい例

<p>これは文章です。</p>
<div>ここに別の要素</div>

pタグの閉じ忘れでdivを巻き込む

pタグを閉じないままdivを入れてしまうパターンも多いです。

❌ 間違った例

<p>これは文章です。
<div>区切りたい内容</div>

✅ 正しい例

<p>これは文章です。</p>
<div>区切りたい内容</div>

divで段落を表そうとする誤用

本来はpタグで表現すべき「段落」をdivで置き換えてしまうのも誤用です。

❌ 間違った例

<div>段落のように使ってしまう</div>

✅ 正しい例

<p>段落はpタグで表現する</p>

aタグの中にブロック要素を入れる誤用について

古いHTML仕様での制約

HTML4までは「aタグの中にブロック要素を入れることは禁止」されていました。
つまり、リンクはあくまでインライン要素(テキストやimgなど)だけに許されていたのです。

❌ HTML4での間違い例

<a href="#">
  <div>クリックできるエリア</div>
</a>

このように書くと文法違反で、ブラウザによって解釈がバラつくことがありました。

HTML5からは仕様変更でOKに

HTML5では「aタグの中にブロック要素を入れる」ことが可能になりました。
ボタンやカード全体をリンクにする実装が増えた背景から、仕様が緩和されたのです。

✅ HTML5で正しい例

<a href="#" class="card">
  <div class="card-content">
    <h2>記事タイトル</h2>
    <p>説明文がここに入ります。</p>
  </div>
</a>

注意点:ネスト禁止

HTML5でも「aタグの中にaタグを入れる」ことはできません。
リンクの中に別のリンクを配置すると文法エラーになるので要注意です。

❌ 間違った例

<a href="#">
  <div>
    <a href="#">二重リンク</a>
  </div>
</a>

実務での使いどころ

  • カード型デザインをクリック可能にしたいとき
  • ボタン全体をクリック範囲にしたいとき
  • 画像とテキストをまとめてリンクにしたいとき

こういったケースでは「aタグでブロック要素を囲む」ことで、ユーザーにとって分かりやすいUIが作れます。

古い文法(HTML4)ではNGだった「aタグの中のブロック要素」ですが、HTML5ではOKになっています。
ただし、入れ子のaタグはNGなので注意が必要です。

今では古いHTML4ですが、「実務で触れる機会はもうない」と決めつけるのは危険です。
というのも10年以上前に作られた企業サイトや、古いテンプレート、保守案件で見かけることがあるからです。

もし保守案件でHTML4のコードに出会ったら、そのまま合わせるのか、HTML5にリプレイスするのか――そこが判断ポイントになってきますね。

間違いを繰り返さないための意識

「見た目ができたらOK」という考え方から一歩進んで、「HTMLの構造を正しく書く」ことを意識すると、自然と間違いは減っていきます。

コーディング中に「あれ?このタグはここに入れていいのかな?」と疑問を持ったら、その都度調べる癖をつけましょう。

HTMLバリデーターを活用する

エラーを自動で見つける便利なツール

慣れないうちは「HTMLバリデーター」を使うのが効率的です。

コードをチェックにかけるだけで、誤った入れ子や閉じ忘れを教えてくれるので、自分の目では気づけなかったエラーを簡単に見つけられます。

あなたは普段、HTMLの文法エラーをどうやって確認していますか?

学びながら修正して理解を深める

ツールに頼ることは決して悪いことではありません。

むしろエラーを指摘されたときに「なぜダメなのか」を調べて修正することで、知識として定着します。
毎回チェックを通していけば、自然と文法違反を避けられるようになっていきます。

正しい入れ子構造を意識するコツ

インラインとブロック要素の違いを理解する

要素を「ブロック」と「インライン」で分類して考えると整理しやすいです。

pはインライン要素をまとめるためのタグなので、その中にdiv(ブロック)を入れるのは不自然、という理解につながります。

書く前に「意味づけ」を考える習慣

タグを選ぶとき、「このタグは何を表すために存在しているのか?」を意識すると、誤用がぐっと減ります。

pは段落、divは区切り、と役割を整理すれば、どこに入れるべきかが見えてきます。

バグ修正が減る未来をイメージしよう

今学ぶことで後が楽になる

最初に正しいルールを覚えてしまえば、後々の修正作業やデバッグの手間が格段に減ります。
小さな知識の積み重ねが、大きな時間の節約につながります。

「なんとなく動く」で終わらせない

動けばいいや、と適当に書いたコードは必ず後で自分を苦しめます。
最初は少し大変でも、正しい書き方を意識して進めることで、将来の自分が助かります。

まとめ

pタグにdivを入れるといった文法違反は、初心者が一度は通る落とし穴です。

ですがHTMLバリデーターを活用してエラーを確認しながら学べば、正しい入れ子構造は必ず身につきます。
今のうちにルールを押さえておけば、将来の制作はぐっとスムーズになりますよ。

こうした学びを日々Xでも発信しています。よければのぞいてみてください。

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