divばかりのコードを卒業!初心者がつまずかないHTML・CSSの基礎整理法

HTMLやCSSを学び始めたとき、多くの人が「なんとなく雰囲気で」書き進めてしまいます。
動いているから大丈夫、と安心してしまうのですが、基礎を理解せずにコードを書くと必ずどこかで壁にぶつかります。

特にdivタグを乱用してページを作ってしまうと後から自分も他人も読めないコードになり、修正や改修で大きな負担に。

この記事では初心者がつまずきやすいポイントを整理しながら「基礎を言葉で説明できるレベル」に近づくための考え方をお伝えします。
最後まで読めば、コツコツ学び直す方向性が見えるはずです。

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なぜdivばかりのコードは危険なのか

divは「意味を持たない箱」にすぎない

divタグは便利で自由度が高いですが、それ自体には意味がありません。
というのも文章の段落や見出し、ナビゲーションといった役割を示すことがdivにはできないからです。
結果として、ただの箱を積み重ねただけの状態になり、後から見ても「このdivは何のためにあるのか」が分からなくなります。

先日のこと、サイトリニューアルのご依頼時にPHPのバージョンが5.6.40ということがありました。
PHPのバージョンを上げるのがとても怖かったです。

divタグとは関係ない話ですが、こういったことも対応しなくてはなりません。

SEOや可読性にも悪影響

検索エンジンはHTMLの文書構造を読み取ってページの内容を理解します。
見出しタグやnavタグがないと、ページの主題や情報の階層を正しく把握できません。

また人がコードを読むときもdivが乱立していると混乱を招きます。
短期的には動いていても、長期的には「修正コストが膨らむ爆弾」を抱えることになるのです。

意味のあるHTMLタグを使う習慣をつけよう

セマンティックタグで構造を整理する

HTML5以降は、header、main、footer、article、sectionなど「意味のあるタグ=セマンティックタグ」が用意されています。

これらを使うことで「ここが本文のメイン」「ここはナビゲーション」と機械にも人にも伝わります。
例えばメニューをdivで囲むよりnavタグを使った方が、読み手に意図が明確に伝わるのです。

読み手にやさしいコードを書く

正しいタグを使うことは、文章に見出しをつけたり料理にラベルを貼るのと同じです。

材料が整然と並んでいれば調理もしやすいし、読み手も迷いません。
結果として、SEOにもアクセシビリティにも強いコードになります。

初めのうちは「ちょっと面倒」に思えますが、慣れるとこちらの方が圧倒的に効率的です。

CSSプロパティの意味を言葉にできるか

marginとpaddingの違いを理解する

marginは「外側の余白」、paddingは「内側の余白」です。

この区別が曖昧なままでは、

  • ボタンの文字を中央に揃えたいのにずれる
  • 隣の要素と距離を取ったのに動かない

といった混乱が起きます。
例えばボタンデザインではpaddingを適切に設定することで文字がきれいに収まり、クリック領域も広がりUXが向上します。

idとclassを正しく使い分ける

idはページ内で一意に使うもの、classは複数の要素に共通して使えるものです。

idを乱用するとスタイルが上書きされず、バグの温床になります。
逆にclassを適切に使えば「共通デザインを一括管理」でき、メンテナンスが圧倒的に楽になります。

設計の美しさはこの基本ルールを守れるかどうかで決まります。

辞書を引き直すことで成長スピードが上がる

「分からない」を放置しない

分からないタグやプロパティを「なんとなく使う」ままにしておくと、理解の穴が広がっていきます。
その場で調べ直し、納得してから次に進むことで基礎が固まり、応用力も伸びます。

実装スピードは一時的に落ちますが、長期的には必ず成長が加速します。

信頼できる資料を活用する

ネット上の記事は断片的で情報が古いことも多いです。

MDN Web DocsやHTML Living Standardのような信頼できるドキュメントを辞書代わりに使いましょう。
公式の情報に触れる習慣を持つと、迷ったときにブレない軸ができます。

コードをきれいに書くことは思いやり

読みやすさは保守性につながる

クラスやidの並び順、属性の記述順、インデントをそろえるだけでコードは格段に読みやすくなります。
読みやすいコードは「どこを直せばよいか」がすぐ分かるため、修正スピードが大幅に上がります。

チーム開発でも信頼される力になる

フリーランスでも企業案件でも、自分以外がコードを触る可能性は高いです。

例えばクライアントが「ホームページをリニューアルしたいな」と考えたとき、本来ならサイト制作者に依頼すれば話は早いはずですが、何らかの事情で「他の人に頼もう」となることも多いからです。

そのとき「この人のコードはきれいで分かりやすい」と思われれば、信頼度は一気に上がります。
きれいなコードは、技術力以上に「一緒に仕事をしたい」と思わせる武器になります。

まとめ

HTMLやCSSを雰囲気で覚えるのは最初のうちだけなら問題ありません。
しかし本当に成長していくには、タグやプロパティの意味を正しく理解し、言葉で説明できる状態を目指すことが大切です。

divばかりのコードから卒業し、基礎を一つひとつ整理していくことで、案件の幅も成長スピードも大きく広がります。今日から少しずつ学び直していきましょう。

こうした学びのヒントを日々Xでも発信しています。よければのぞいてみてください。

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